冬におすすめの生地・素材11選|選ぶときのポイントも解説

冬におすすめの生地・素材11選|選ぶときのポイントも解説


洋服や小物などをハンドメイドする際に適した生地や素材は、季節によって異なります。この記事では、冬用の洋服や小物をハンドメイドしたい人に向けて、冬におすすめする生地・素材を11種類紹介します。あわせて、生地や素材を選ぶときのポイントも解説します。冬用の洋服や小物のハンドメイドにぜひ、役立ててください。

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冬用の生地・素材を選ぶ4つのポイント

冬用の生地・素材を選ぶ場合は、暖かさ、軽さ、吸湿性・通気性、肌触りの4つを基準にしましょう。ここでは、それぞれのポイントについて解説します。

暖かさ

冬は寒くて乾燥する季節のため、いかに保温性を保つかが重要です。繊維内に空気を多く含む構造の生地は、空気の層が体温を逃がさず、高い保温性を保ってくれます。具体的には、ウールやコットンなどの天然素材、カシミヤやダウンなどの動物性繊維が適しています。

軽さ

冬は、セーターとコート、マフラーと重ね着して、服が重くなりがちです。寒さで血行が悪くなりやすいことに加え、服の重さも首や肩が凝る原因の1つになります。軽い生地で重ね着をすれば、暖かさを保ちながら、体にかかる負担を軽減できるでしょう。ウールやカシミヤといった天然素材は軽量で保温性に優れるため、軽さを出したいときにおすすめです。

吸湿性・通気性

冬の重ね着は、首や肩などに負担がかかるだけでなく、熱がこもって蒸れることもあります。蒸れると、不快感があるだけでなく、汗冷えの原因になり体調を崩しかねません。吸湿性・通気性が高い生地や素材を選ぶことで、湿気がこもらず、蒸れ防止が期待できます。コットンや麻といった天然素材は、吸湿性が高いため、蒸れを防げます。

肌触り

寒い季節は、空気が乾燥することもあり、肌触りがよい生地や素材が好まれる傾向にあります。モコモコしている生地の場合、見た目にも暖かな印象を与えるでしょう。コットンやウールといった天然素材は、肌触りが滑らかで、着心地もよい特徴があります。ただし、肌触りについては個人差がある点には注意しましょう。

冬におすすめの生地の種類・素材11選

冬におすすめの生地のうち、主な種類・素材として以下をピックアップしました。

  1. コーデュロイ
  2. フリース
  3. フランネル
  4. シルク
  5. コットン
  6. ウール
  7. カシミヤ
  8. ダウン
  9. フェザー
  10. アクリル
  11. ポリエステル

それぞれの特徴について解説します。

コーデュロイ

コーデュロイは、植物の綿が原料の生地で、日本でもなじみの素材の1つです。学校で使う黒板消しにも使われています。特有の凹凸のある織り方で、縦方向に線(畝)が入っているようにみえる特徴があります。「コール天」とも呼ばれ、畝の太さによって、見え方が変わります。太い生地は「鬼コール」と呼ばれることもあるようです。

生地は、厚く温かみがあり、特有の織り方により、空気を含みやすく保温性が高い特徴があります。冬用のシャツやジャケットなどに使われています。

フリース

フリースは、織物や編み物を、起毛仕立てにした生地です。生地には、メリノ羊毛やポリエチレンテレフタラート(PET)などのポリエステル繊維が使われています。

フリースの本来の意味は、「1頭の羊から刈られたひとつながりの毛」ですが、現在は、主にポリエステルが使われています。繊維と繊維の間にできる空気の層により、体から放出される熱を逃がさず、外からの冷たい空気を遮断してくれます。ふんわりと軽い着心地で、比較的安価といったメリットがある一方で、毛玉ができやすく耐久性が低い点は懸念点でしょう。

フランネル

フランネルは、ウールやコットンから作られる毛織物の1つで、太めで短い毛を使っています。本来は、ウールのみで織られていましたが、現在は、ウールやコットン、合成繊維などの混紡素材で織られることが一般的です。

ネルシャツの生地として、広く知られています。また、隆起した毛が空気を含み保温性があるため、パジャマや肌着などにも使われています。フランネルを省略して「フラノ」や「ネル」とも呼ばれる素材です。

シルク

シルクとは、蚕(かいこ)の繭から作られた天然繊維のことです。コットン、麻といったほかの天然繊維や合成繊維には出せない自然で美しく、しなやかな光沢が上品さを醸し出します。人の肌と同様、タンパク質でできているため、肌との相性がよく、保温性・吸湿性にも優れています。制電機能もあるため、空気が乾燥していても静電気が発生しにくい点が特徴です。

ただし、長く紫外線を浴び続けると黄変したり、繊維が弱くなったりすることがあるため、注意が必要です。摩擦にも弱く、糸が切れたり、毛羽立ったりして生地が傷むことがあります。

コットン

コットンの原料は、植物の綿です。保温性に優れ、吸湿性が高く、肌触りがなめらかなことから、肌着やパジャマなどに多く使われています。繊維の内側に穴があり、暖かい空気を溜められるため、寒い季節でも快適に過ごせるでしょう。

コットンのなかでも、赤ちゃんの肌にも優しいオーガニックコットンは人気が高い素材です。オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を、3年以上使っていない畑で育てられた綿花を原料としています。

ウール

ウールは、中国やオーストラリア、ニュージーランドで主に生産されている羊毛を原料とする素材です。多くの空気を繊維内に蓄積できることから、保温性が高い特徴があります。吸湿性にも優れているため、乾燥した冬の季節も快適に過ごせるでしょう。

カシミヤやアンゴラよりも比較的安価で購入できるメリットがあります。ただし、生地がごわつきやすく、重さを感じやすい点、毛玉や毛羽立ちが発生しやすい点はデメリットといえるでしょう。

カシミヤ

カシミヤは、中国やモンゴル、イラン、アフガニスタンに多く生息するカシミヤヤギの産毛です。ウールに比べると軽いため、体に負担がかからず、疲れにくいメリットがあります。マフラーやコートによく使われる高級な生地の1つです。光沢感があり、保温性に優れています。

ダウン

ダウンは、ガチョウやアヒルなど水鳥の羽根の間にある、ボール状の綿毛です。保温性が高い特徴がありますが、水に弱く濡れると保温性が保てないため、取り扱いには注意が必要です。一般的に、アヒルよりもガチョウの毛の方が保温性に優れているとされています。

フェザー

フェザーもダウンと同じく、ガチョウやアヒルなどの水鳥から取れます。ダウンがボール状の綿毛を指すのに対し、フェザーは、水鳥の羽軸がある羽根の毛を指します。

蒸れにくく、吸湿性と放湿性が高い特徴がありますが、ダウンと比べると保温性は高くありません。また、羽軸があることから、肌触りはよいとはいえないでしょう。ダウンとフェザーを混紡することで、ダウンの毛の偏りを防げます。

アクリル

アクリルは、有機化合物のアクリロニトリルを原料とした化学繊維です。合成繊維である「ポリエステル」「ナイロン」とあわせて、3大合成繊維と呼ばれています。化学繊維ですが、ウールのような保温性を持ち、滑らかな肌触りが特徴です。ただし、ウールに比べると吸湿性が低く、汗をかいたときに不快に感じるかもしれません。

アクリルのセーターやニットを着用する場合は、インナーにコットンの肌着を着用することで蒸れを防止できます。家庭の洗濯機で洗えますが、毛玉ができやすいため、お手入れには気を配りましょう。

ポリエステル

ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートを原料とした化学繊維です。速乾性があり、しわになりにくい特徴を持つことから、ワイシャツの素材にも多く使われています。合成繊維のなかでも、特に通気性と保温性のバランスに優れています。インナーやミドルレイヤーに取り入れれば、蒸れを防ぎつつ、保温効果を高められるでしょう。

単体で使用されるほか、天然繊維の耐久性を高める目的で、混紡されることも多くあります。

まとめ

冬は、寒くて空気が乾燥する季節です。肌触りがよく、保温性に優れた生地や素材を選びましょう。また、重ね着をすることから、肩や首などに負担がかかります。軽くて、蒸れにくい吸湿性の高い生地や素材も冬に適しています。冬に適した生地や素材には、コットンやシルクなどの天然素材、アクリルやポリエステルなどの合成繊維が適しています。

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