裁縫の基本|手縫いの縫い方と知っておくべき洋裁用語を解説

裁縫の基本|手縫いの縫い方と知っておくべき洋裁用語を解説


手縫いでもミシンでも、最初は用語が覚えられず、戸惑うことが多いでしょう。この記事では、裁縫の基本である手縫いの縫い方の種類から、知っておくべき洋裁用語まで解説します。手縫いの縫い方から洋裁用語まで知りたい人は、参考にしてください。

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裁縫の基本を学んで、スムーズに作品作りを始めよう

裁縫の基本は、作品作りのなかで必要な都度、少しずつ覚えることが大切です。経験を通じて記憶に残りやすくなるため、つまずいても、焦らず覚えていきましょう。

裁縫の基本|手縫いの縫い方の種類

手縫いの縫い方の種類は、主に8つあります。以下で、それぞれの方法について詳しく解説します。

なみ縫い

なみ縫いは、1番基本の縫い方で、運針とも呼ばれます。2枚の布をつなげる、飾りとして縫うこともあります。縫い目の幅は用途に応じて異なりますが、3~5mmが最適です。なみ縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 針を表から刺し、裏から表に出す
  2. 同じ幅で繰り返し、表から刺して裏から表に戻す
  3. 縫い終えたら布をしごいて整える
  4. 玉止めをする

ぐし縫い

ぐし縫いは、並縫いよりも、短い等間隔(約2mm)で縫う方法です。和服の仕立てや、ジャケットの裏地に適しています。ぐし縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 布を2枚重ねる
  2. 約2mm間隔で表裏を交互に縫う
  3. 縫い終えたら布をしごいて整える
  4. 玉止めをする

半返し縫い

半返し縫いは、裏から見ると、1本につながっているように見える縫い方です。表はなみ縫いのように見えますが、返し縫いを繰り返しているため、補強されていて丈夫です。半返し縫いは、薄くて丈夫な布や、伸縮性のある布に向いています。半返し縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 布を2枚重ねる
  2. 縫い始め位置から半針分先に、針を裏から表へ出す
  3. 半針分戻って、針を表から裏へ通す
  4. 1針分先に進めて、裏から表へ針を出す。
  5. 手順3と4を繰り返し、最後に玉止めをする

本返し縫い

本返し縫いは、半返し縫いよりも丈夫に仕上がる縫い方です。表から見ると、縫い目がつながっており、ミシン目のように見えます。本返し縫いは、丈夫に仕立てたいときや力のかかる部分に適しています。本返し縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 布を2枚重ねる
  2. 縫い始め位置から半針分先に、針を裏から表へ出す
  3. 1針分戻って、針を表から裏へ通す
  4. 2針分先に進んで、裏から表へ針を出す
  5. 手順3と4を繰り返し、最後に玉止めをする

まつり縫い

まつり縫いは、裾や袖口の折り代を整える方法です。柔らかい布や裏地に動きを持たせたいときに用います。針目を目立たせたくない場合に便利です。まつり縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 裏側を上にして布を置く
  2. 折山の裏側から表側に針を刺す
  3. 糸を出したすぐ下の布の折り、糸1~2本をすくい、針先を折山に刺す
  4. 糸を引く
  5. 手順2~4を繰り返し、最後に玉止めをする

奥まつり縫い

奥まつり縫いは、まつり縫いより縫い目が目立ちにくい方法です。縫い目が目立たず、裏側も糸が引っかかりにくいため、既製品の洋服によく使われます。奥まつり縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 裏側を上にする
  2. 折山を5mm折り、裏から針を刺す
  3. 下の織り糸を少しすくう
  4. 折山に針を刺す(布1枚)
  5. 糸を引く
  6. 手順3~5を繰り返し、最後に玉止めをする

かがり縫い

かがり縫いは、ほつれやすい布の端を、手縫いで補強する方法です。布の端を糸で巻くようにして縫います。斜めになっている縫い目が特徴です。かがり縫いの手順は、以下の通りです。

  1. 布を2枚重ねる
  2. 布端を包むように、等間隔で縫い進める
  3. 玉止めをする

千鳥がけ

千鳥がけは、毛織物などの布端を裁ち目のままで止める方法です。表面に小さな針目が1つだけ見えるため、柔らかな仕上がりになります。千鳥がけは、ずれやすい生地や厚手の生地の裾上げに適しています。千鳥がけの手順は、以下の通りです。

  1. 布端を折って縫い代を作り、裏から表へ針を刺す
  2. 表布の織り糸を右から左にすくう
  3. 折り代の右斜め手前をすくう
  4. 手順2と3を繰り返し、最後に玉止めをする

玉結びと玉止めのやり方

全ての縫い方の基礎となる、玉結びと玉止めのやり方について解説します。

玉結びのやり方

玉結びとは、縫い始めの糸を固定するために作る結び目のことです。玉結びには、指で作る方法と針で作る方法があります。指で作る場合は、以下の手順で行います。

  1. 糸先を人差し指に1周巻き、親指でこすって動かす
  2. 人差し指を抜いて結び玉を作る

針で作る場合の手順は、以下の通りです。

  1. 糸先を針に2~3回巻く
  2. 針を抜いて結び玉を作る

玉止めのやり方

玉止めは、縫い終わりに糸がほどけないように作る結び目です。以下は、玉止めをする際の手順です。

  1. 縫い終わりの部分に針を押し当てる
  2. 針先に2~3回糸を巻きつける
  3. 針を通し、縫い終わりのすぐ近くで結び玉を作る
  4. 糸先を少し残して切る

知っておくべき洋裁用語

洋裁を行う上で知っておくべき用語について解説します。

縫い代

縫い代は、生地を縫い合わせるために余分に取る部分で、縫い目から布の端までの距離を意味します。生地を縫い合わせるため、完成サイズに縫い代を加えて裁断します。

アイロン定規

アイロン定規は、縫い代を素早く折り返すための便利な道具です。生地の端を折りたい幅に合わせ、アイロンで押さえます。市販品も使う手もありますが、厚紙で簡単に作ることも可能です。

3つ折り

3つ折りは、ほつれてしまう布の端を処理する方法です。バッグの入れ口やポケット口によく使われます。ミシンでの裾始末の一般的な方法で、生地の端を2度折り、布が3枚重なるため「3つ折り始末」と呼ばれます。

中表(なかおもて)

中表(なかおもて)とは、生地の表面同士を内側に合わせることです。反対に、表面を外側にした状態は「外表」と呼びます。無地の生地は裏表がわかりにくいことがありますが、綿生地は通常、表が外側になるように販売されています。裏表が見分けにくい場合は、裁断後に裏側にチャコペンで印をつけておくと便利です。

縫い代ガイド

ほとんどの家庭用ミシンには、押さえ金の下に板があり、縫い代ガイド線がついています。縫い代の端をガイド線に合わせると、希望の幅で縫えます。

そろえておくべき裁縫・ソーイング用品

そろえておくべき裁縫・ソーイング用品を4つピックアップし、解説します。

裁縫はさみ

裁縫はさみとは、刃が薄く鋭く、柔らかい布が切りやすいのが特徴のはさみです。ただし、紙を切ると切れ味が鈍るため、裁縫専用として使うようにしましょう。

刺繍をするなら刺繍針、厚手の生地を縫うなら太い針など、用途に合わせて針を変えると便利です。荒く縫いたい場合は長い針、細かく縫いたい場合は短い針が適しています。

針の糸通し

「針に糸を通すのが苦手」という人には、針の糸通しの活用がおすすめです。針の糸通しを使えば、簡単に針に糸を通せます。

ソーイングセット

裁縫をあまりしない人には、ソーイングセットの利用がおすすめです。ソーイングセットには、針や糸、はさみ、糸抜き、ボタン、ホック、安全ピン、スレーダーなど、必要な道具がそろっています。

裁縫・ソーイング用品を購入するなら「日暮里トマトオンラインショップ」がおすすめ

裁縫やソーイング用品を購入するなら、生地・布の通販サイト「日暮里トマトオンラインショップ」がおすすめです。綿・麻・ウール・化繊など、さまざまな素材の生地を取り扱っているほか、はさみ・針・アイロン用品・手芸小物・ミシン用品なども充実しています。必要な道具がそろうショップなので、ぜひ活用してください。

まとめ

裁縫の基本は、手縫いの縫い方の種類や洋裁用語を理解することから始まります。なみ縫いや半返し縫いなどの代表的な手縫い技法を覚えることで、丈夫で美しい作品が作れます。また、玉結びや玉止めの方法も習得が必要です。

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