編み物に必要なアイテムとして、編み棒、かぎ棒などの編み針、毛糸やレース糸などの糸が挙げられます。
この記事では、編み物に必要な主なアイテムと、用意しておくとよい便利なアイテム、初心者におすすめの作品や毛糸の選び方などについて、解説します。編み物をはじめたいと考える人は、参考にしてください。
編み物の主要な3つの種類
編み物は、主に棒針編み、かぎ針編み、アフガン編みの3つに分けられます。棒針編みは、先端がとがった2本あるいは4本か5本の針を一緒に使って編む方法です。かぎ針編みは、先がかぎ状のフックになっている棒を使って編みます。アフガン編みは、先にフックが付いている棒針で編む方法です。アフガン編みは、棒編みとかぎ針編みの両方のやり方で編めます。これら3つの種類のほかに、指編みなどもあります。
編み物に必要なもの
編み物を始めるにあたって、用意しておくべきものを解説します。
編み針
毛糸やレースなどを編む道具として、編み針が必要です。棒針、かぎ針、アフガン針などがありますが、自分がどの編み方に挑戦したいかによって、適した編み針は異なります。
棒針キャップ
棒針キャップは、編み目が針から落下するのを防いでくれるアイテムです。休憩中や持ち歩くときに着けておくと、安心です。棒針キャップがない場合、輪ゴムで代用が可能です。
輪針
輪針は輪(わ)で編むときに便利なアイテムです。輪針を使うことで、編み目が落ちる心配がなく、滞りなく作業が進められるでしょう。根本がネジ式になっている輪針(スイッチ輪針)であれば、先端に取り付ける針の太さやワイヤーの長さを自由に変更できます。
糸
編み物に使う糸には、毛糸、綿糸、レース糸などがあります。また、冬糸や夏糸などの種類があり、素材や太さ、色などが異なります。毛糸の選び方については、後述します。
とじ針
とじ針は、編み終わった後の糸の処理にあると便利なアイテムです。とじ針を使うことで、編み目がほつれにくくなる、編み物の耐久性が上がり、ほどけにくくなる、見た目の仕上がりがきれいになるといったメリットがあります。また、編み目をとじる以外に、編み目と編み目をつなぐ際にも使います。とじ針は、毛糸の太さに合わせてサイズを選びましょう。
裁縫セット
編み物を始めるときに、針や縫い針などがそろっている裁縫セットがあると便利です。針や縫い針などのアイテムを編み物に使うことは多くありませんが、一般的な裁縫アイテムが入っているため、用意しておくとよいでしょう。裁縫セットに入っているアイテムの例は、以下のとおりです。
- 裁ちバサミ
- 糸切りバサミ
- 縫い糸(手縫い用)
- 針山(ピンクッション)
- 縫い針・糸通し
- まち針
- メジャー
- リッパー
- チャコペンシル
- 定規
- 指ぬき
収納バッグ
収納バッグに編み途中の糸や編み棒などの道具をしまって、しっかりと管理しましょう。収納バッグがないと、糸や編み棒などのアイテムを紛失したり、作品がほどけてしまったりすることが考えられます。収納バッグは、持ち歩くアイテムの量と作りたい作品の大きさによって異なります。頻繁に持ち歩くようであれば、耐久性に優れたものがおすすめです。
編み物にあると便利なもの
編み物にあると作業がはかどるアイテムについて解説します。
レシピ本、編み図
はじめて編み物に挑戦する場合は、ガイドとなるレシピ本や編み図があるとスムーズに進められます。とくに初心者は、解説が丁寧で図や絵で説明されているものを選ぶことをおすすめします。レシピ本や編み図は複数展開されているため、自分に合う編み方を考えて、適したものを選びましょう。
目数リング・段数マーカー
目数リング・段数マーカーで印をつけると、制作中に作品の目の数や段数がわからなくなることを防げます。目数リング・段数マーカーは、ステッチマーカーとも呼ばれ、目が少なくなったり増えたりするのを未然に防ぐ効果があります。
アイロン
編みあがった編み地は、丸まったり歪んだりします。編み地にアイロンをかけることで、お店に並んでいるようなきれいな仕上がりになります。編み物は、ひっぱり具合によって1〜2cm程度の誤差が出ます。そのため、ゲージを図る際も、アイロンを掛けることをおすすめします。
編み物をする前に必要な準備
編み物を始める前には、道具を用意する以外に編みたいものを探したり、選んだりする必要があります。
編みたいものを探す
編み物を始める際は、必要な道具をそろえる前に、編みたい作品を探しましょう。気に入った編み物本やWebサイトなどから、編みたいものを選ぶとよいでしょう。編みたいものが決まったら、作品に合わせて毛糸を選びます。毛糸の選び方は後述します。
レベルに合わせて編むものを決める
編むものを決める際は、自分の編み物のレベルに合わせることが重要です。初心者は、マフラーやスヌードなど、サイズや色を自由に決められるものがおすすめです。作品をいくつか作り、編み物に慣れてきたらニットキャップやミトン、靴下などサイズ調整が必要な作品に挑戦するとよいでしょう。
編み物は大きさに比例して、使う材料も時間も多くかかります。最初は、初心者でも挑戦しやすいアクリルたわしやコースター、鍋敷き、毛糸のシュシュなど、小さいアイテムを作ることもおすすめです。
編み物に使う毛糸の選び方
編み物に使う毛糸は、色や素材によって編みやすさや適したアイテムが異なります。ここでは、毛糸の選び方を解説します。
初心者は明るい毛色がおすすめ
明るい色の毛糸は、編み目が確認しやすい特徴があるため、初心者は明るい色の毛糸を選ぶとよいでしょう。毛足の長い毛糸や、スラブヤーンと呼ばれる凹凸のある毛糸は、編み目がわかりにくいため、初心者には不向きです。
色のほかに、ストレートヤーン(まっすぐな毛糸)で、少し太めの毛糸を選ぶことも重要です。太めの毛糸も、編み目が見やすい特徴があるためです。アクリルやウール混の毛糸も初心者におすすめです。でこぼこがある素材や滑りにくい素材、毛が長いものは初心者には不向きです。
素材による違いを意識する
毛糸は素材によって、肌触りや保湿性などが異なります。メリノウールやアルパカ、コットンなどは肌触りがよく、肌に当たってもチクチクしません。ウールは保湿性が高く、柔らかい手触りが特徴です。コットンは通気性がよく、夏物や小物に適しています。
編み物に必要なものを選ぶ際の注意点
編み物に必要なアイテムを選ぶ際に注意すべき点を2つに分けて解説します。
初心者には不要なアイテムもある
編み物用のアイテムは多岐にわたり、便利なアイテムもたくさんあります。しかし、初心者ははじめからすべてのアイテムをそろえる必要はありません。まずは、編み物に必須なアイテムのみを用意するとよいでしょう。たとえば、手芸用のハサミは、わざわざ購入せずに家庭用のハサミでも代用可能です。
前述のとおり、棒針キャップは輪ゴムで代用できます。目数・段数リング、ほつれ止めなど、あると便利なアイテムは少しずつそろえてもよいでしょう。
100円ショップは品質に気を付ける
100円ショップにも編み物に必要な道具が売られています。初心者向けの説明書がついたキットを購入すれば、初めてでも100円ショップの道具のみで簡単に作品作りに挑戦できます。ただし、手芸店で扱っているものとは品質が異なる場合がある点に注意が必要です。
編み物の時間を確保する方法
編み物を始めたいと思っても、その時間をどのように確保しようか悩む人も多いでしょう。ここでは、編み物の時間を確保する方法を解説します。
短時間で作れる作品から始める
初心者は、最初から何日もかかる作品ではなく、1時間程度で作れる作品から挑戦するとよいでしょう。例として、使う毛糸の量も少なくて済む、かぎ針編みのモチーフのコースターやアクリルたわしなどが挙げられます。また、基本の編み方を組み合わせることで作品を完成できるため、初心者におすすめです。
隙間時間を有効活用する
編み物は、通勤時間や夜の自由時間、寝る前の時間など隙間時間を有効活用するとよいでしょう。短い時間で少しずつ進められるため、急いで仕上げようと気負う必要もありません。大きな作品に挑戦したいときは、休日を利用するとよいでしょう。
編み物の習慣をつける
編み物は習慣をつけることで無理なく進められます。編み物のスケジュールは週単位で管理し、朝晩の30分で編み物をする、毎日10分は作品作りを進めるといった習慣化が大切です。また、簡単な作品から取り掛かる、編み物道具を手の届くところに置くなども習慣化には有効です。
まとめ
洋裁とは洋服を仕立てることやその技術、和裁とは和服を仕立てることやその技術を指します。洋裁は体の線に合わせて製作するため型紙を使用することが特徴で、和裁は仕立て直しや再利用を想定しているため余った部分も縫いこむことが特徴です。
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